大学生の書評ブログ

本の要約を中心に書き連ねます。21歳、医学部4年生。

第54回 スーパーボウル 感想

今年もスーパーボウルがやってきた。

 

高校時代アメリカンフットボール(以下アメフト)部だった筆者にとっては、1年で最も楽しみな日のひとつである。

 

恐らく多くの日本人はスーパーボウルを見たこともなければ、単語を聞いたこともないであろうから、一応説明すると、

 

スーパーボウルとは、アメリカで人気ナンバーワンスポーツであるアメフトのプロリーグ、NFL(National Football League)の決勝戦である。

 

余談だが、たいていの日本人はアメフトなんぞ観たことないし、実際の映像を見てもラグビーだと勘違いする人までいる。筆者はアメフトをラグビーと呼んでくる人間がこの世で最も嫌いだ。(ラグビーを嫌っているのではなく、アメフトの知名度の低さと、昨今の空前のラグビーブームへの嫉妬ゆえである)

少しでも多くの日本人にアメフトの面白さを知ってほしいものだ。

 

話をスーパーボウルに戻そう。

今回のスーパーボウルは50年ぶりのスーパーボウル制覇を目指す、カンザスシティー・チーフスと、7年ぶりの出場となったサンフランシスコ・49ersの対戦だった。

 

アメフトにはクオーターバック(通称QB)というオフェンスの司令塔であると同時に、チームの顔といえる花形のポジションがある。今回のスーパーボウルはチーフスのQBがパトリック・マホームズ、一方49ersのQBはジミー・ガロポロ、という2人だった。最近のスーパーボウルと比較しても、両チームのQBが若手であるのは、久々だったし、なんといっても2人ともイケメンで華がある。

 

筆者のひいきチームは今回出場ならなかったので、中立な立場での観戦であった。しかしガロポロのほうはもともとひいきチームの控え選手であり、移籍した49ersでスターへと成長したという経歴がある。そういうわけで49ersを応援することにした。

 

スーパーボウルは今までの傾向として、ディフェンスが強いチームが勝ってきた。

今回に関しては、チーフスが圧倒的な攻撃力を持つ一方で、49ersは堅実な守備を誇るため、試合前は49ers優位かと思われた。

 

しかし結果としては20-31でチーフスが勝利した。

 

最終的にはチーフスが11点差をつけたものの、スコア以上に接戦した白熱の展開だった。

 

前半を10-10のタイで折り返し、後半の第3クオーター、49ersが10点を加え、20-10と10点リードした。どうもこの時点では、チーフスの攻撃はかみ合っていなかったし、マホームズインターセプトを2回きっするなど、本調子ではないように見えた。これも全米が注目する大舞台ならではのことであろうか。

 

しかしそんななかでも、マホームズの俊敏さは健在であり、49ersが誇る、最強のディフェンスラインが襲い掛かろうとしても、サックされることなく、交わしてしまう。

 

そして第4クオーター残り6分、ついにチーフスがタッチダウンを決める。この時点では49ersがまだ3点リードしていたので、49ersが得点を挙げれば、チーフスにとっては苦しい展開になるはずだった。

 

しかし49ersの攻撃はあっさり抑えられてしまった。ガロポロの表情もそれまでと異なり、曇りが見えていた。

 

そして試合時間残り2分で、チーフスが逆転のタッチダウンを挙げる。49ersが逆転するには十分な時間が残っていたが、試合は流れはすでにチーフスに傾いていた。

 

結局チーフスは再度タッチダウンを決め、試合終了。

50年ぶりのスーパーボウル制覇となった。

 

両QB率いるオフェンスはどちらも見ていて大変楽しいものだった。

若きマホームズにとって、今回の優勝は彼の伝説の幕開けに過ぎないのではないのかと思う。

ガロポロも負けてしまったが、彼にとってはフルで出場した、初めてのシーズンであった。来シーズンはもっと強くなって帰ってくるであろう。

 

来年のスーパーボウルが早くも楽しみである。

 

そして気になるのは、われらがペイトリオッツのブレイディ―様の去就問題である。本人は現役続行を明言しているが、果たして彼が来シーズンどこのチームのユニフォームを着てプレーするのか気が気でない。

 

ブレイディ-様、来シーズンもペイトリオッツでお願いしますorz

 

それではまた