『7つの習慣』要約 第一の習慣●主体性を発揮する ―主体的であるために―
「何回も勉強するように言っているのに、子供がゲームばかりやる」
「友人が自分の非難ばかりしてくる」
「上司が自分の意見に耳を傾けようとしない」
皆さんは普段の生活で何か困っていたり、不満に思うことはありませんか?ずっと同じ悩みを抱えているのに、一向に解決しなくて困っている、そういう人も多いかもしれません。上に挙げた悩みはどんな人でも一度は似たような経験があるでしょう。
しかしそのような人は主体的に生活することができていないのかも。
『7つの習慣』の著者、スティーブン・R・コヴィー先生は、主体的に生活することで、こうした問題を解決する道筋が見えてくると説いています。では、主体的に生活するにはどうすればいいのでしょうか。早速、本文を見ていきましょう。
「主体性を発揮する」
7つの習慣の1つ目、第一の習慣は「主体性を発揮する」です。主体性と言われても具体的にどんなことをすればいいのか、イメージするのは難しいですよね。コヴィー先生は「主体性」の対義語として「反応性」を挙げ、両者を以下のように比較しています。
「主体性を持つということは率先力を発揮するだけでなく、人間として自分の人生に対する責任をとるということである。」
「自分の人生に対する責任を放棄すると、反応的になる」(本文より)
あなたが主体的な場合、自分の価値観に基づき行動することができます。一方であなたが反応的だと、外側からの力に大きく影響を受けてしまいます。つまり、受け身の人生を送ってはならない、ということです。受け身でいることは、「自分が外にある事柄に支配されることを容認すること」に等しいのです。そこで自分が変わるには、外にある事柄が変わらねばなりません。しかし主体的になることで、自分のあり方を変え、自分の外にあるものをプラスに転換することができるのです。
受け身の人生を送るのは、努力が不要ですし簡単です。自身の悩みを環境や他人のせいにするので、何もしなくていいからです。しかしこれでは、一向に状況は改善しないのは、目に見えたことです。そのような人生を積極的に望む人はいないでしょう。
「本当に状況を改善したいのであれば、コントロールできる唯一のもの ―自分自身―に働きかける」(本文より)
これが、第一の習慣でコヴィー先生が読者に向けた一番のメッセージです。つまり最初に上げた3つの悩みの例を主体的に捉えなおすと、
「何回も勉強するように言っているのに、子供がゲームしかやらない」
→自分が勉強を強制しているために、子供がそれを拒んでいるのではないか。自分が 勉強している姿を示したり、勉強の楽しさをアピールすれば、積極的に勉強し始めるようになるかもしれない。
「友人が自分の非難ばかりしてくる」
→友人が言ってくる内容を思い出してみよう。彼(彼女)が指摘してくるのは、自分が他の人にも不快な思いをさせているからかもしれない。
「上司が自分の意見に耳を傾けようとしない」
→上司が頑固なのではなく、自分の伝え方が悪いのではないか。今度は方法を変えてみよう。
という風に見つめなおすことができます。仮に主体的に行動して、周囲が全く変化しなかったとしても、問題ありません。なぜならば主体的である時点で、あなたは周囲には影響されず、自分の価値観に沿って行動できているからです。
主体的に生きれば、最強のメンタルを手に入れられる。
「人が深い傷を受けるのは、他人の行動によるもではないし、ましてや自分の間違いによるものでもない。それにどう反応するかによって傷を受けるのだ」(本文より)
過去の出来事を後悔することは誰にでもあるはずです。しかし、そこでくよくよするだけでは何も改善しません。それどころか時には自分を傷つけてします。こうした人に必要なのは、その出来事を取り消したり、結果をコントロールするのはできないと気づくことだとコヴィー先生は説きます。
「主体的な人はすぐに間違いを認めて自己修正を図り、そこから得られる教訓を学ぶ。このアプローチによって、失敗は成功のもとになるのである。」(本文より)
つまり、主体的に生きることで、どんな失敗も恐れずに行動することができるようになります。間違いを犯してしまったら、過ぎてしまったことに縛られるのではなく、どうすれば未来に生かせるのかを考えましょう。そうすることで気持ちも楽になるはずです。
反応的に生きていては、環境や他人からの干渉を避けることは難しいでしょう。自分がコントロールできるのは、他ならぬ自分自身なのです;。
「彼らが何をしているのか、何を怠っているのかが問題ではなく、それに対してあなたがどういう反応するか、あなたが何をすべきかが問題なのだ。問題は自分の『外』にあると考え始めたら、その考えをやめてほしい。その考えこそが問題なのだ。」(本文より)
自分も今日から主体的に生きていこうと思います。簡単ではないでしょうが、まずはやってみないと始まりませんからね。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
本記事は以上です。
参考文献