大学生の書評ブログ

本の要約を中心に書き連ねます。21歳、医学部4年生。

映画 『日本のいちばん長い日(1967年版)』 レビュー

Amazon Primeにて

日本のいちばん長い日

日本のいちばん長い日

日本のいちばん長い日

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video

を観賞しました。

 

この映画は1967年に公開され、2015年には役所広司さんらが主演するリメイク版も作成されました。

1945年8月14日のポツダム宣言受諾から、翌15日の昭和天皇による玉音放送までの、日本政府や陸軍、宮内省の激動の24時間を描いたドキュメンタリータッチの映画です。

 

それではレビューしていきたいと思います。

 

あらすじ

1945年7月26日、米英中の共同声明としてポツダム宣言が発表されます。

しかし当時の鈴木内閣では、受諾しようとする文民の大臣らと、なにがなんでも戦争を続け、本土決戦にまで持ち込もうとする陸軍大臣らとで対立が続いていました。

その結果ポツダム宣言受諾はなかなか決定せず、8月6日には広島、9日には長崎に原爆が落とされてしまいます。

それでも内閣ではついに決着がつかず、、昭和天皇が臨席される御前会議を開き、昭和天皇のご意向により、ポツダム宣言受諾が決定した訳です。

 

内閣ではポツダム宣言受諾の通告と天皇陛下による玉音放送に向けて大慌てで動き出します。

しかしそれをなんとしても止めようとしたのが陸軍の若い将校たちでした。

彼らはポツダム宣言受諾をさせないため、クーデターを行い、今のNHKや皇居(当時は宮城とよばれていた)、鈴木総理大臣の自宅などを襲撃します。

結局クーデターは陸軍の上層部により鎮圧され、首謀者の二人は自殺しました。

 

こうしてポツダム宣言受諾は昭和天皇により玉音放送として国民に伝えられ、日本は終戦を迎えたのです。

 

クーデターを企てた陸軍将校らの思惑

戦後の日本で生まれた自分には、クーデターを計画してまでも本土決戦に持ち込もうとする陸軍の考えが理解できていませんでした。

なぜ国民の命をさらに犠牲にしてまでも、戦争を続けたがるのかと。

しかしこの映画を見て、受諾に向けて手続きをする大臣たちと、戦争を継続しようとする陸軍将校たちの根幹にあるものは一緒の思いだったということが分かりました。

 

それは両者は日本の国のためを思っていたということです。

 

GHQ占領後も結果的に日本の天皇制は継続されましたが、当時は無条件降伏により天皇制が廃止される可能性もあったわけです。

陸軍将校たちは、本土決戦に持ち込み、国民が玉砕覚悟で戦うことで、戦況が好転するのを見測り、より有利な条件で戦争終結できるような形を目指し、クーデターを起こしました。

 

しかしこの陸軍将校たちの行動は暴走ぎみであったことは間違いありません。

彼らは直属の上司を殺害したばかりか、玉音放送を録画した玉音盤を奪取するために、皇居まで襲撃してしまいました。

彼らが守ろうとしている国体に対して、自ら銃を向けるというのは矛盾を感じざるをえません。

また彼らは国民が最後の一人になってまでも、国体を守り抜かんとしたわけですが、もし国民が一人もいなくなったら、国体の維持なぞできるはずはありません。

 

とはいえ、開戦してからのわずか3年半で、日本人は300万人が死に、1500万人が空襲などにより財産を失いました。(終戦当時の人口は7000万人)

これだけの犠牲を払っておきながら、ここでポツダム宣言を受諾してしまっては彼らの犠牲が無駄になってしまうと考えたのでしょう。

サンクコストがこれだけ膨大になってしまったことも、陸軍将校らが最後まで本土決戦を望んだ理由のひとつかもしれません。

 

スポーツのように明確な勝ち負けのルールが存在しない以上、自らの意思により敗戦を決定させることは相当のくやしさがあったことでしょう。

 

しかし戦争が継続していたら、死者がさらに増えることは不可避でしたし、北海道や九州までもが占領される可能性もあったわけです。 

平和な時代を生きる我々からすれば、無事にポツダム宣言が受諾されて本当によかったと感じます。

 

というわけで、初めての映画レビューをしてみました。

自分にとっては初めての白黒映画鑑賞であったのですが、三船敏郎さんをはじめとしたみなさんの演技力もすさまじい。

白黒であったことで、より当時の本物の映像のように感じられました。

 

映画の最後では、このような日が二度と来ないことを祈って幕が閉じます。

現代に生きる我々の使命は、平和な日本がいつまでも続くように努力することなのかもしれません。

 

 

 

 

 

投資って何をすればいいの? 初心者向けの本2冊をまとめてみた

こんにちは、コダックです。

 

今回はお金の知識0の自分が、投資初心者向けの本2冊を読んでわかったことをご紹介します。

お金は増やしたい、でも大損するのは怖いという方にはおすすめの本です。

 

読んだ本はこちら

はじめての人のための3000円投資生活

はじめての人のための3000円投資生活

  • 作者:横山光昭
  • 発売日: 2016/06/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

2冊ともお金の知識がなくても、非常に理解しやすいです。

そしてなにより、投資へのアドバイスに共通点がとても多い。

この記事をおすすめしたい人

・お金の知識0の大学生、若い人

・安全な投資に興味がある方

 

目次

  1. 何に投資すべきか
  2. 国債
  3. 投資信託
  4. やっちゃダメな投資
  5. まとめ

 

1. 何に投資すべきか

ずばり国債投資信託です。

 

2. 国債

国債は絶対にお金を減らしたくない方なら検討した方がいいと、2冊ともで述べられています。

日本政府が発行する債券なので、非常に安全性が高いそう。

いくつか種類があるうち、おすすめされているのが、

「変動金利型10年満期」

というもの。

金利の最低利率が0.05%と決まっていて、1年以上持てば元本保証されます。

 

国債を1万円分買っても、1年で5円しか利子がないので、地味に感じますね。

しかし損をすることがないので、銀行でお金を眠らせておくよりは結果的に得することができます。

 

3. 投資信託(特にインデックスファンド)

投資信託は、お金のプロが自分の代わりに、預けたお金を運用してくれるというもの。

日本だけでなく、海外にも投資することができるので、リスクを分散することができます。

 

始めるにあたって注意すべきなのが、手数料です。

とくに銀行などの金融機関がおすすめしてくるものは、非常に手数料が高いとのこと。

そのために2冊とも手数料が安い、SBI証券楽天証券などのネット証券をおすすめしています。

 

投資と聞くと、株価のチャートをみながら、パソコンにかじりついているイメージがありましたが、投資信託ならプロが代わりにやってくれるので、仕事や勉強、家事に専念することができますね。

 

4. やっちゃダメな投資

投資はハイリスク・ハイリターンなイメージがあると思います。

だからこそこの2冊では、

「ローリスク・ローリターンだけど、こつこつやれば確実にお金がたまる」

国債投資信託がおすすめされていました。

 

ここからは2冊の両方で、初心者は手を出さない方がいいと述べられていたものを挙げていきます。

 

初心者は手を出しちゃいけないもの

  • 金融機関がおすすめする商品。←手数料が高い
  • アクティブファンド←投資信託の一つ。しかし手数料が高い。
  • 不動産投資←得するのは一握りだけ。人口減少で今後不動産の価値は下がる。
  • 外貨預金←手数料が高い。

 

5. まとめ

いかがでしたでしょうか。

お金の知識0の自分でも、2冊を読んでみて、かなりの学びが得られました。

 

とくに『はじめての人のための3000円投資生活』はこれから投資を始めたい人には、うってつけの本だと思います。

はじめての人のための3000円投資生活

はじめての人のための3000円投資生活

  • 作者:横山光昭
  • 発売日: 2016/06/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

なにかとハードルが高そうなイメージが投資にはつきものですが、

月3000円から始めるならば、大学生の自分でもやれそうな気がします。

 

 

また『図解・最新 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』の方は、Amazonのプライム会員でしたら、電子版を無料で読むことができます。

 

ぜひお手に取ってみてくださいね。

 

それでは

 

書評 伝え方が9割 

『伝え方が9割』はコピーライターの佐々木圭一さん著のベストセラーです。

 

雑誌プレジデントのビジネス本総選挙では、勉強・自己啓発部門において、第一位を獲得しました。

 

 

伝え方が9割

伝え方が9割

 

 

この本を特におすすめしたい人 

仕事で交渉や依頼をすることがある方

 

内容

本書は3章立てです。

 

第1章「伝え方にも技術があった!」では、「伝え方が9割」である根拠を佐々木さんの経験などをもとに語られています。

 

佐々木さんは今でこそ売れっ子のコピーライターですが、なりたてのときは、まったく良いキャッチコピーが浮かばず、非常に苦しまれていたとのこと。

 

しかし、人々を惹きつける言葉には法則があることを気づいてからは、その法則を使ってヒットを連発できるようになったそうです。

 

第2章「『ノー』を『イエス』に変える技術」と

第3章「『強いコトバ」をつくる技術」

ではその法則を教えてくれます。

 

法則はどれも非常にシンプルですし、今からでもすぐに実践できるものです。

 

佐々木さんが人生をかけて発見された法則を、たったの1400円+消費税で知ることができるのですから、大変すばらしい本です。

 

重要な部分は太字になっていますし、法則を説明する部分はイラストで補足もついているので、とても読みやすく、1-2時間あれば読破できると思います。

 

法則を知りたい方はぜひ、読んでみてください。

 

 

 

 

 

医学生が教える 入試当日の心構え

いよいよ2月に入り、大学入試も最大の山場である。

そこで今回は、受験生に知ってほしい、入試当日の心構えを紹介する。

日本全国の大学生(サンプル数 n=1)の体験に基づいているので、すこしでも役立ったらうれしい。

 

まず、受験当日は緊張する!

滑り止めなら多少の余裕はあるかもしれない。

しかし、特に第一志望受験において、余裕をぶっこいていられるような強者はほんの一握りの天才だけだろう。

 

多少の緊張は、交感神経を活性化し、頭と体を戦闘モードに入らせる。したがって緊張感は君の味方となる。

しかし緊張しすぎると、少しでもわからない問題があると思考停止してしまったり、絶望感を抱いてしまう。

 

そこである程度のリラックスが必要となるのだが、筆者は以下のように心構えをした。

 

周りの受験生は、春からの友達である

 

と。こうすることで、試験会場にめちゃくちゃ頭のよさそうなやつがいたり、爆速で回答をしている奴がいても、すごい奴とともだちになれそうだなー、という感覚でいることができる。

これは筆者にとって絶大な効果を発揮した。

 

筆者は高校時代はアメフト部であったが、公式戦が近づくと、1週間前から緊張して夜も眠れないくらいの豆腐メンタルだった。

そんな豆腐メンタルの私でも、上の心構えによって、揚げ出し豆腐くらいにはメンタルを保つことができた。

 

そうしてなんとか合格することができたのである。

 

この心構えがすこしでも受験生諸君の役に立てたら幸いである。

 

 

ここからは余談である。筆者の体験記なので興味がある人のみが読んで、他の受験生は勉強を再開してほしい。

 

筆者は医学部を受験したので、受験は2日間行われ、1日目が筆記、2日目が面接であった。

1日目は結構手ごたえがあったが、2日目の朝は相当緊張していた。

一応担任の先生による模擬面接は何度か受けた状態であったが、「圧迫面接されたらどうしよう」「聞かれた質問にちゃんと答えられなかったらどうしよう」と不安は尽きない。

 

そこで筆者は緊張を抑えうるため、スマホで当時大好きだった(今も大好き)乃木坂46の画像を眺め、癒しを得ようとした。

 

そこで見たリンゴ姫こと、松村沙友里が満面の笑みを浮かべている画像に私は救われたのである。

彼女の良さはまだまだ世間には広まりきっていないと思うので、念のため説明するが、彼女は非常に表情筋が柔らかいのだろう。クシャっとした笑顔が実にチャーミングで、見ていると心が穏やかになるのである。

 

彼女の笑顔を眺めたことで、緊張がすっと消え、落ち着いて面接に臨むことができた。

 

果たして私は医学部に入学できたわけだが、今でも松村沙友里の画像を見ていなかったら、医学生になれなかったと思っている。

 

もう3年生も終わりかけであるが、いまだに乃木坂の熱は冷めやらず、近頃は白石麻衣の卒業に涙を流したばかりである。

 

そんな乃木坂46松村沙友里のことを受験生のみなさんに知ってほしくて、深夜テンションの中長々と書いてしまった。

 

とにかく受験勉強は苦しいと思うが、筆者からは「がんばれ」としか言えない。

がんばるのだ、がんばるのだ、、、、。

 

そして松村沙友里の笑顔を眺めるのだ。

 

そうすれば自然と結果は付いてくる。

 

受験生の君に幸あれ。

 

 

さゆりんご、ぱーんち。

 

 

 

第54回 スーパーボウル 感想

今年もスーパーボウルがやってきた。

 

高校時代アメリカンフットボール(以下アメフト)部だった筆者にとっては、1年で最も楽しみな日のひとつである。

 

恐らく多くの日本人はスーパーボウルを見たこともなければ、単語を聞いたこともないであろうから、一応説明すると、

 

スーパーボウルとは、アメリカで人気ナンバーワンスポーツであるアメフトのプロリーグ、NFL(National Football League)の決勝戦である。

 

余談だが、たいていの日本人はアメフトなんぞ観たことないし、実際の映像を見てもラグビーだと勘違いする人までいる。筆者はアメフトをラグビーと呼んでくる人間がこの世で最も嫌いだ。(ラグビーを嫌っているのではなく、アメフトの知名度の低さと、昨今の空前のラグビーブームへの嫉妬ゆえである)

少しでも多くの日本人にアメフトの面白さを知ってほしいものだ。

 

話をスーパーボウルに戻そう。

今回のスーパーボウルは50年ぶりのスーパーボウル制覇を目指す、カンザスシティー・チーフスと、7年ぶりの出場となったサンフランシスコ・49ersの対戦だった。

 

アメフトにはクオーターバック(通称QB)というオフェンスの司令塔であると同時に、チームの顔といえる花形のポジションがある。今回のスーパーボウルはチーフスのQBがパトリック・マホームズ、一方49ersのQBはジミー・ガロポロ、という2人だった。最近のスーパーボウルと比較しても、両チームのQBが若手であるのは、久々だったし、なんといっても2人ともイケメンで華がある。

 

筆者のひいきチームは今回出場ならなかったので、中立な立場での観戦であった。しかしガロポロのほうはもともとひいきチームの控え選手であり、移籍した49ersでスターへと成長したという経歴がある。そういうわけで49ersを応援することにした。

 

スーパーボウルは今までの傾向として、ディフェンスが強いチームが勝ってきた。

今回に関しては、チーフスが圧倒的な攻撃力を持つ一方で、49ersは堅実な守備を誇るため、試合前は49ers優位かと思われた。

 

しかし結果としては20-31でチーフスが勝利した。

 

最終的にはチーフスが11点差をつけたものの、スコア以上に接戦した白熱の展開だった。

 

前半を10-10のタイで折り返し、後半の第3クオーター、49ersが10点を加え、20-10と10点リードした。どうもこの時点では、チーフスの攻撃はかみ合っていなかったし、マホームズインターセプトを2回きっするなど、本調子ではないように見えた。これも全米が注目する大舞台ならではのことであろうか。

 

しかしそんななかでも、マホームズの俊敏さは健在であり、49ersが誇る、最強のディフェンスラインが襲い掛かろうとしても、サックされることなく、交わしてしまう。

 

そして第4クオーター残り6分、ついにチーフスがタッチダウンを決める。この時点では49ersがまだ3点リードしていたので、49ersが得点を挙げれば、チーフスにとっては苦しい展開になるはずだった。

 

しかし49ersの攻撃はあっさり抑えられてしまった。ガロポロの表情もそれまでと異なり、曇りが見えていた。

 

そして試合時間残り2分で、チーフスが逆転のタッチダウンを挙げる。49ersが逆転するには十分な時間が残っていたが、試合は流れはすでにチーフスに傾いていた。

 

結局チーフスは再度タッチダウンを決め、試合終了。

50年ぶりのスーパーボウル制覇となった。

 

両QB率いるオフェンスはどちらも見ていて大変楽しいものだった。

若きマホームズにとって、今回の優勝は彼の伝説の幕開けに過ぎないのではないのかと思う。

ガロポロも負けてしまったが、彼にとってはフルで出場した、初めてのシーズンであった。来シーズンはもっと強くなって帰ってくるであろう。

 

来年のスーパーボウルが早くも楽しみである。

 

そして気になるのは、われらがペイトリオッツのブレイディ―様の去就問題である。本人は現役続行を明言しているが、果たして彼が来シーズンどこのチームのユニフォームを着てプレーするのか気が気でない。

 

ブレイディ-様、来シーズンもペイトリオッツでお願いしますorz

 

それではまた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『7つの習慣』要約 第一の習慣●主体性を発揮する ―主体的であるために―

 

 「何回も勉強するように言っているのに、子供がゲームばかりやる」

 「友人が自分の非難ばかりしてくる」

 「上司が自分の意見に耳を傾けようとしない」

 

 皆さんは普段の生活で何か困っていたり、不満に思うことはありませんか?ずっと同じ悩みを抱えているのに、一向に解決しなくて困っている、そういう人も多いかもしれません。上に挙げた悩みはどんな人でも一度は似たような経験があるでしょう。

 

 しかしそのような人は主体的に生活することができていないのかも。

 

 『7つの習慣』の著者、スティーブン・R・コヴィー先生は、主体的に生活することで、こうした問題を解決する道筋が見えてくると説いています。では、主体的に生活するにはどうすればいいのでしょうか。早速、本文を見ていきましょう。

 

 

「主体性を発揮する」

 7つの習慣の1つ目、第一の習慣は「主体性を発揮する」です。主体性と言われても具体的にどんなことをすればいいのか、イメージするのは難しいですよね。コヴィー先生は「主体性」の対義語として「反応性」を挙げ、両者を以下のように比較しています。

 

「主体性を持つということは率先力を発揮するだけでなく、人間として自分の人生に対する責任をとるということである。」

「自分の人生に対する責任を放棄すると、反応的になる」(本文より)

 

 あなたが主体的な場合、自分の価値観に基づき行動することができます。一方であなたが反応的だと、外側からの力に大きく影響を受けてしまいます。つまり、受け身の人生を送ってはならない、ということです。受け身でいることは、「自分が外にある事柄に支配されることを容認すること」に等しいのです。そこで自分が変わるには、外にある事柄が変わらねばなりません。しかし主体的になることで、自分のあり方を変え、自分の外にあるものをプラスに転換することができるのです。

 

 受け身の人生を送るのは、努力が不要ですし簡単です。自身の悩みを環境や他人のせいにするので、何もしなくていいからです。しかしこれでは、一向に状況は改善しないのは、目に見えたことです。そのような人生を積極的に望む人はいないでしょう。

 

「本当に状況を改善したいのであれば、コントロールできる唯一のもの ―自分自身―に働きかける」(本文より)

 

 これが、第一の習慣でコヴィー先生が読者に向けた一番のメッセージです。つまり最初に上げた3つの悩みの例を主体的に捉えなおすと、

 

「何回も勉強するように言っているのに、子供がゲームしかやらない」

→自分が勉強を強制しているために、子供がそれを拒んでいるのではないか。自分が 勉強している姿を示したり、勉強の楽しさをアピールすれば、積極的に勉強し始めるようになるかもしれない。

 

「友人が自分の非難ばかりしてくる」

→友人が言ってくる内容を思い出してみよう。彼(彼女)が指摘してくるのは、自分が他の人にも不快な思いをさせているからかもしれない。

 

「上司が自分の意見に耳を傾けようとしない」

→上司が頑固なのではなく、自分の伝え方が悪いのではないか。今度は方法を変えてみよう。

 

という風に見つめなおすことができます。仮に主体的に行動して、周囲が全く変化しなかったとしても、問題ありません。なぜならば主体的である時点で、あなたは周囲には影響されず、自分の価値観に沿って行動できているからです。

 

主体的に生きれば、最強のメンタルを手に入れられる。

 

 「人が深い傷を受けるのは、他人の行動によるもではないし、ましてや自分の間違いによるものでもない。それにどう反応するかによって傷を受けるのだ」(本文より)

 

 過去の出来事を後悔することは誰にでもあるはずです。しかし、そこでくよくよするだけでは何も改善しません。それどころか時には自分を傷つけてします。こうした人に必要なのは、その出来事を取り消したり、結果をコントロールするのはできないと気づくことだとコヴィー先生は説きます。

 

「主体的な人はすぐに間違いを認めて自己修正を図り、そこから得られる教訓を学ぶ。このアプローチによって、失敗は成功のもとになるのである。」(本文より)

 

 つまり、主体的に生きることで、どんな失敗も恐れずに行動することができるようになります。間違いを犯してしまったら、過ぎてしまったことに縛られるのではなく、どうすれば未来に生かせるのかを考えましょう。そうすることで気持ちも楽になるはずです。

  

反応的に生きていては、環境や他人からの干渉を避けることは難しいでしょう。自分がコントロールできるのは、他ならぬ自分自身なのです;。

 

 

「彼らが何をしているのか、何を怠っているのかが問題ではなく、それに対してあなたがどういう反応するか、あなたが何をすべきかが問題なのだ。問題は自分の『外』にあると考え始めたら、その考えをやめてほしい。その考えこそが問題なのだ。」(本文より)

 

 

自分も今日から主体的に生きていこうと思います。簡単ではないでしょうが、まずはやってみないと始まりませんからね。

 

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

 本記事は以上です。

 

参考文献

7つの習慣-成功には原則があった!

7つの習慣-成功には原則があった!